相続コラム | 福田法律事務所

神戸の相続に強い 福田法律事務所
相談料0円 078-366-6760までお気軽にお電話ください(受付時間 平日9:00〜17:00) WEBでのご相談は24時間受付中

新型コロナウイルス対策「オンライン面談・電話相談 実施中」

相続コラム画像

これから作成する遺言の遺留分を放棄させたい

1.遺言で遺留分を放棄させることはできない

遺留分とは、遺言に従うと相続財産がない法定相続人にも最低限保障されている相続分のようなものです。たとえば妻と子ども2人が法定相続人となっているときに、遺言で妻だけに相続させる旨が記載されていたとしても、他の法定相続人である子ども2人は遺留分を主張して相続財産の一部を受け取ることができるのです。

他方,他の法定相続人による遺留分の主張を許さず妻だけに遺産を相続させるためには、遺留分を主張できる権利を奪っておく必要があります。

しかし,残念ながら遺言で遺留分を放棄させることはできません。遺言で遺留分を放棄させることができれば、一部の相続人が,財産を独り占めするために他の相続人に対して遺留分を放棄するよう強要する恐れがあるからです。

ただし、家庭裁判所の許可があれば事前に遺留分を放棄させることは可能です。

2.相続人を廃除する方法もある

家庭裁判所の許可をとる以外の方法として、相続人を廃除する方法があります。相続人を廃除すれば,排除された人は相続人でなくなるため、遺留分を主張できなくなります。

相続人を廃除する方法は、

  • 家庭裁判所に廃除の申立てをする
  • 遺言で相続人を廃除する

という2つの方法があります。

家庭裁判所に申立てをしたとしても、確実に廃除することができるわけではありません。廃除するに至った背景などを考慮して、家庭裁判所が廃除するかどうかを決めるからです。

また、遺言で相続人を廃除する内容を記載したとしても、最終的には遺言執行人が家庭裁判所へ申立てを行うことになります。どちらの方法を選択したとしても、廃除するかどうかの最終判断は家庭裁判所が行います。

3.相続人に欠格原因があれば遺留分が自動で失われる

生前に相続させたくない人間を廃除することができなかったとしても、相続人に欠格原因があれば相続できなくなります(民法第891条)。たとえば、

  • 相続開始後に他の相続人を強迫した
  • 不正に利益を得ようと他の相続人を殺害した
  • 遺言書を偽造した

といった客観的な事実があれば、家庭裁判所へ申立てをしなくてもその相続人は相続人としての資格を失うことになります。

4.相続人の相続権が無効になっても子どもに代襲相続することがある

  • 生前に遺留分をなくすように家庭裁判所へ申立てをして,審判が確定した
  • 生前に相続人廃除の申立てを行い,家庭裁判所が廃除を認めた
  • 相続開始後に相続人が悪質な行為を行い,相続権を失った

これらの事実によって相続人の相続権がなくなったとしても、その相続人に子どもがいれば代襲相続人として相続権が継承されます。

代襲相続という制度がある以上、完全に相続権を奪うことはできないのです。

もし、これから作成する遺言の遺留分を放棄させたいが、どうしてよいかわからず困っている場合には、まずは一度、遺産問題に強い弁護士に相談することをおすすめします。

その他一覧はコチラ
https://sou-zoku.jp/column_cat/others/

このコラムの監修者

  • 福田大祐弁護士
  • 福田法律事務所

    福田 大祐弁護士(兵庫県弁護士会)

    神戸市市出身。福田法律事務所の代表弁護士を務める。トラブルを抱える依頼者に寄り添い、その精神的負担を軽減することを究極の目的としている。

その他の相続コラム

遺産分割協議をやり直したいときは?

はじめに 通常、相続人全員で遺産分割をするにあたり、遺産分割協議書を作成します。 このとき、相続人それぞれの実印を押印して印鑑証明書を添付するわけですが、特段の理由がない限りはやり直しができません。 それでも遺産分割協議をやり直したい場合、どうしたら良いのでしょうか? 遺産分割協議のやり直しが可能なケースとは 冒頭でも述べたように、遺産...

親の介護と相続

1. はじめに 親が高齢になり介護が必要になったとき、兄弟が介護の負担を均等にしていて兄弟間になんの不満もないケースというのは実は少ないかもしれません。 どうしても兄弟のうちの特定の人に介護の負担が偏ることが多いでしょう。 そして、このようなケースでは介護していた親が亡くなった時の相続でもめるケースが、実...

相続人の一人が「成年被後見人」であるときの注意点

被相続人(亡くなった人)の財産について、誰が何を相続するのかを話し合う場として遺産分割協議があります。この遺産分割協議に参加し協議を成立させるには、相続人に「意思能力」や「行為能力」が必要です。 しかし、何らかの事情で相続人のうちの誰かがこういった能力を持たない場合は、どうすべきなのでしょうか。 今回は、相続人の一人が「成年被後見人」であるときの注意点を...

相続放棄した方が良いケース

はじめに Q:私の夫はもともと親兄弟と仲が悪く、ほとんど縁を切っているような状態でした。しかし、最近になって義父が病死したと連絡があり、葬儀に参加したのですが、その際夫は相続を放棄すると主張したのです。夫の意志は固く、すでに相続放棄の手続きを進めています。いくら不仲とはいえ、もったいないことをしていると思うのですが… 相続するかどうかは本人の自由な意...

相続・遺産分割に関するお悩みは、
神戸の相続対策に強い弁護士に お気軽にご相談ください。
初回相談無料!お電話にてご連絡ください
078-366-6760までお気軽にお電話ください(受付時間 平日9:00〜17:00) メールでのご相談予約は24時間受付中